ちくのう症(副鼻腔炎)

副鼻腔炎の種類

1.急性副鼻腔炎

通常は細菌やウィルス感染による鼻かぜが原因で、副鼻腔炎の8~9割がこれです。1か月以内に症状が消失します。

2.慢性副鼻腔炎

鼻水、鼻づまりが3か月以上続く場合。

検査

副鼻腔に陰影が写っていないか、発生部位や程度をレントゲンで確認します。
鼻鏡という医療器具や内視鏡を用いて鼻の中の炎症の度合いや鼻茸の有無を見ます。

 

症状

鼻づまり、膿性の鼻水、鼻水がノドに流れる(後鼻漏)、頭痛、嗅覚障害、味覚障害、歯痛、頬部痛

原因

細菌、ウィルス、アレルギー性鼻炎、虫歯

治療

1.保存的治療

局所療法

  1. 鼻水の吸引
  2. 鼻洗浄
  3. 鼻ネプライザー
    鼻やノドの炎症を抑える薬剤を超音波によって細かい霧状にして副鼻腔に放出する機器で、腫れた鼻の粘膜を収縮させます。

薬物治療

  • 急性副鼻腔炎・・抗菌剤を7~10日間投与して症状の改善をみます。
  • 慢性副鼻腔炎・・マクロライド系抗生物質を少量ずつ3か月程度服用する (少量長期投与療法)

2.外科的治療

薬物治療でも副鼻腔の炎症が治まらなかった場合や鼻水、鼻づまりのひどい場合で、現在では内視鏡下での鼻内手術が主流となり、適応があれば総合病院をご紹介致します。

副鼻腔炎Q&A

Q1:ノドに白いウミのようなタンがでてきました。なんでしょうか?

後鼻漏といって、蓄膿症が原因となって、鼻の後の方から、粘液がノドの方へ回ってきたものと考えます。ネプライザー治療やお薬投与を致します。

Q2:ネプライザーは何の為にするのですか?

鼻やノドの粘膜に直接、薬剤を噴霧することで粘膜の炎症や腫れを鎮めます。

Q3:慢性副鼻腔炎の場合、どの位の頻度で病院に通った方がいいですか?

週に2~3回がベストと思います。内服薬を飲みながらの耳鼻科での鼻洗浄、ネプライザー療法を組み合わせた方が早くよくなると思います。

Q4:副鼻腔炎はスイミングはいいでしょうか?

プールには消毒液が入っており、鼻の粘膜を痛める可能性がありますので、あまりお勧めできませんが、膿性の黄色の鼻水がでている以外は別に問題ないと思われます。ただ、スイミングして悪化するようであれば主治医とご相談下さい。

Q5:歯が痛くて歯科に行ってレントゲンとったら耳鼻科に行くように言われました。

歯の病気(虫歯、歯周病)や抜歯による影響で、菌が上顎洞に入って副鼻腔炎を起こすことがあり、これを「歯性上顎洞炎」といいます。
歯痛、頬部痛、悪臭のある鼻汁といった症状があり、耳鼻科と歯科と並行して治療する必要があります。

Q6:市販薬で治りますか?

初期段階では一定の効果はあると思いますが、中には、鼻づまりをとる血管収縮剤のスプレーは、長期間頻繁に使うと、副作用がありますので、短期間にとどめるべきです。

Q7:鼻茸って何ですか?

鼻腔や副鼻腔にできるゼラチン状の茸のような腫瘤で副鼻腔炎の10~20%に出現します。良性のポリープなので癌化はしません。大きくなると鼻づまりがひどくなり手術が必要となる場合があります。

Q8:慢性副鼻腔炎と蓄膿症の違いは何ですか?

呼び方が違うだけで同じ病気です。よく知られている蓄膿症は俗名です。

Q9:副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎の症状の違いは?

鼻づまり、鼻水といった点では似ていますが、副鼻腔炎の鼻水は黄色で粘り気があり、アレルギー性鼻炎は透明で粘りはなく、時には目のかゆみがあります。

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